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関数か函数か [学校]

 教科書では、関数とある。

 昔は「函数」と書いたが、常用漢字表に「函」の字はないので、「関数」と表記するようになったのだ。
 ところが、これに間然と異議を唱えるがごとく、「函数」であると主張するのが、『新明解国語辞典』である。

 新明解 第五版では、

 かんすう【函数】(functionの、中国での音訳。「函」は「独立変数を含む」という意味も兼ねる)[数学で]二つの変数(変量)の間における、一つの変数[=独立変数]の値が決まるに従ってもう一つの変数[=従属変数]の値がちょうど一つ決まるというような規則(関係)。(中略)表記「関数」は、代用字。(後略)

 中国語では、函数を「ファンスー」と発音するようで、「ファンクション」の音訳という説明には納得できる。
 だが、関数は代用字というのは、ちょっと大人げない気がする。それは、「新しい」を「あたらしい」と読むのは本当は間違いで、「あらたしい」と読むのが正しいと主張する老学者のようなものだ。

 新明解は、今は第七版が出版されているが、どのように記載されているだろうか。この項目に関しては、あまり変わっていないと思うが。
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