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新しいスマートフォン [雑感]

 「Xperia Ace Ⅲ(SO-53C)」を、ドコモから郵送されてきたクーポンを利用、またdポイントも使って、定価34,408円の所を保護シート付きで、14,402円で購入した。6年前から使っていたXPERIA SO-01Jがあまりにも反応が遅く、ほぼ使い物にならなくなっていたからだ。
 午後、歯医者から戻ってから、息子に設定とデータの移行を頼んだ。前のスマホをケースから出すと、本体が半分剥がれていた。電池が膨らんでいたようだ。ケースの中に入れっぱなしだったので、全く気がつかなかった。まあ、年貢の納め時という事だったのだろう。
 新しいスマホは、さすがに反応が早い。家の中では、Wi-Fiで使っているから、ダウンロードの早さはまだよく分からないが、4Gから5Gになったので、外では違いが分かるだろう。
 ほんの一回り小ぶりになったので、アイコンが小さくなった。まあ、これもその内に慣れるだろう。
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『アンネの日記』冒頭について、小林エリカさんへのメール [雑感]

 小林エリカ様

 初めまして。札幌エスペラント会およびJEIに所属する者です。エリカさんの御著書は、大体読ませて頂いています。

 さて、本題に入りますが、深町眞理子訳『アンネの日記』では、冒頭以下のように訳しています。
「1942年6月12日 あなたになら、これまでだれにも打ち明けられなかったことを、なにもかもお話しできそうです。どうかわたしのために、大きな心の支えと慰めになってくださいね。」
 数年前、エスペラント版を読んで違和感を感じました。エスペラント訳では以下のようになっていたからです。
 “La 12-an de junio 1942 Al vi, mi esperas,mi povos konfidi ĉiaĵojn, kiel ĝis nun al neniu mi povis, kaj mi esperas, ke vi estos por mi granda apoganto.” 
 ここには「支え」と言う言葉はありますが、「慰め」はありません。
 そこで、国立国会図書館から、オランダ語版『アンネの日記完全版』を相互貸借し、原文を見ると、
 “Ik zal hoop ik aan jou alles kunnen toevertrouwen, zoals ik het nog aan niemand gekund heb, en ik hoop dat je een grote steun voor me zult zijn."
 (参考;Google翻訳「まだ誰にも打ち明けられていない私を、あなたに全てを委ねることができればと思います。あなたが私を支えてくれることを願っています。」)
 とあり、アムステルダムにあるUEAにボランティアで1年働いていた方に聞いても、「慰め」の意味は含まれていないとのことでした。
 ところが英訳を見ると(Translated from the dutch by B.M.Mooyaart-Doubleday、1967)、オランダ語から訳したと書いているのにもかかわらず、以下のようになっています。
 “I hope I shall be able to confide in you completely, as I have never been able to do in anyone before, and I hope that you will be a great support and comfort to me.”
 ここに「慰め」が挿入されています。オットーが出版したのは1947年ですから、1967年以前の英訳版があるのではないかと思います。

 アンネが、ジャーナリストあるいは作家を志していたのは、周知の事実ですから、後世に自分の書いていない字句が添えられて日本や英語圏で流布されているのは、わたしは、アンネに対しての冒涜だと思うのですが、小林さんはいかがお感じになりますか。

 なお、1952年初版の皆藤幸蔵訳『光ほのかに アンネの日記』(文藝春秋新社)では、以下のようになっていました。
 「わたしは、これまでだれにも打ち明けられなかったことを、全部あなた(日記帳)に打ち明けられることを祈ります。そしてあなたがわたしにとって、大きな心のさゝえとなり、慰めとなることを祈ります。』
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