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山のあなたの空遠く [雑感]

 『海潮音』(上田敏訳詩集・1905年)にあるカアル・ブッセの詩。

 山のあなたの空遠く
 「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。
 ああ、われひとと尋(と)めゆきて、
 涙さしぐみ、かへりきぬ。
 山のあなたになほ遠く
 「幸」住むと人のいふ。

 ネットで見つけた原詩。(Uのウムラウトは面倒なので省略)

Uber den Bergen, weit zu wandern,
sagen die Leute, wohnt das Gluck.
Ach, und ich ging, im Schwarme der andern,
kam mit verweinten Augen zuruck,
Uber den Bergen, weit,weit,druben,
sagen die Leute,wohnt das Gluck.

 その英訳。

Over the mountains,
far to travel, people say,
Happiness dwells.
Alas, and I went,
in the crowd of the others,
and returned with a tear-stained face.
Over the mountains,
far to travel, people say,
Happiness dwells.

 PCに翻訳させたようなどうでもいい英訳だと思うが、元の詩の意味はまあ分かる。全然詩的ではないけど。ドイツ語は恥ずかしながら大学1年の時に習った。
 この上田訳はその昔40年くらい前、三遊亭圓歌(当時は歌奴)が「山のあなあな」(演題『授業中』)の落語でものすごくうけていた。

 「あなた」って、ずっとよく分かっていなかったけど、彼方(あなた)、「かなた」って意味だったんですね。いや、古文は、高校時代「古典」の時間はほとんど寝ていて授業を聞いていなかったので、分からないのです。ごめんなさい。お恥ずかしい。当時買った古語辞典だけはまだ持っていますが。「尋(と)め行く」とは「たずねて行く」こと。「涙差しぐむ」とは「涙が目に浮かんでくる」とのこと。みんな、古語辞典に載っていました。
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診察結果 [雑感]

 月に一度の診察日。時に急に検査が入ったりするので、一日がかりだ。

 退院後一年間は毎月診察を受けるように言われている。2年目からは少し間隔があくようだ。
 今回は検査は特に無し。
 第三内科での胃の生検の結果は、「経過観察」で、半年後にまた内視鏡検査を受ける。逆流性食道炎の薬(オメプトロール錠20mg)は2ヶ月分処方される。2ヶ月後診察。
 放射線治療科、耳鼻咽喉科ではファイバーで検査を受け、首の触診。問題なし、経過良好とのこと。
 この段階で、いったん治療費を支払う。歯科は別棟なのだ。外の薬局に行き、処方箋を出して薬を買う。
 歯科へ行き、診察。抜歯したのは1年前だが、まだ完全に肉で覆われていない。骨が出ているのだ。洗浄・殺菌して、経過観察。1年間写真を撮っていないので、レントゲン室に行き、X線写真を撮る。
 道路はほとんど雪が溶けているが、小雪はちらついていた。気温1度ほど。
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