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研修会にて [学校]

 放課後は「評価・評定」にかかわる校内研修会だった。

 ある教師から、数学科の評定数について疑問が出された。
 3年生の1学期の評定数で、5・4の数が全体の半分以上となるのは、絶対評価だから仕方ないとしても、もう少しテストの難易度を高めるとか問題数を増やすとかして、何とかならないのか、と言うのだ。
 この「何とかならないのか」の中身は、他教科はほぼ正規分布にしている現状、あるいは5の数が非常に少ない教科もあることの指摘に他ならない。
 数学科代表が、「数学科としての共通認識となっている」と返答したが、あわせて、わたしからも次のように回答した。
  
 現行の教科書の内容、詰まるところ指導要領の内容からは、これ以上難易度の高い問題を出すことは出来ないし、問題数をいたずらに増やすことも、生徒の学習意欲を高める物とは思えない。
 問題は、絶対評価をどうとらえるかで、5段階評価という代物がそのまま残ってしまったが、相対評価の時代とは違うのだから、5・4の数が多いからといって「何とかしよう」という議論にはならない。むしろ、全体の達成度を7~8割程度まで上げていくというのが、今の教師の任務ではないのか。教科の単元・指導内容によっては難しい物もあるが。

 時間の関係と議論の本旨からは外れるので、言及はしなかったが、むろん今の教科書の内容で、十分良いとは全く思えない。むしろ「これでいいのか?」と授業の度に思っているのが現状だ。しかし、他の担任教師の発言からは、むしろそういった教科指導の現実を交流しあう方が、成績を生徒・家族に伝え、学習指導に当たる担任には、ヨリ有用なのかもしれない、と思った。
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