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入院54日目 教え子 [健康]

 朝の栄養剤を取る前に、ディルームでテレビを見ていたら、看護師さんが「そろそろどうですか」と呼びに来てくれた。

 そのまま看護師さんと一緒に病室へ戻り、中に入ろうとすると、後ろから女性の患者さんに呼び止められた。「中学の時に部活でお世話になったtyuuri先生ではないですか」と言う。顔も似ているし、病室に貼ってある名前が同じなので、思い切って声をかけたという。聞いたら、25年前(多分)に、バンドでコントラバスを弾いていた子だった。こちらは、顎を固定しているので声が出せず、部屋に入ってもらって筆記板で、覚えていますよと、返事をした。看護師さんが「ちょうど声が出せなくなっているんですよ」と教えてくれる。月曜日に退院するそうだ。入院生活で、患者で教え子に会ったのは、初めてだった。
 10時より、抗生剤の点滴。10時40分くらいから、診察・治療。創部を軽く洗浄。ガーゼ交換。
 シーネの調整。前の手術でプレートを着けた状態では普通に顎を閉じれば、正中線で噛み合ったが、今は、下顎が歯1本分ほど左と少し奥にずれる。なので、この状態では正しく噛めないので、シーネに歯を固定することによって正しい噛み合わせの位置を顎の筋肉に覚えさせるのだ。
 昼食も同じく栄養剤。少し寝た。
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