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あすなろ物語 [雑感]

 学級文庫に『あすなろ物語』があり、何となく読んでみた。

 昨日から三者懇談で、午後は授業がない。副担任は、通知表作成の補助とか、待機生徒の監督とかをしている。
 翌檜は、「あすは檜(ヒノキ)になろう」との意味だとは、何かで読んで知っていた。「あすなろ物語」とは、そんな少年の日々と成長を描いた作品だと思っていた。
 まあ、基本的にはそんな作品だが、各章毎に女性との関わりがメインになって物語が進む。とても、少年・少女向きの読み物とは思えない。作者もそんな気は更々なかったのではないだろうか。
 最後の章で、不倫相手に一方的に去られる主人公は敗戦直後の廃墟の地で、ただ佇む。何というむなしさ。だが、戦争に負けた時期の虚無感はこんなものだったのかもしれない。
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