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あすなろ物語 [雑感]

 学級文庫に『あすなろ物語』があり、何となく読んでみた。

 昨日から三者懇談で、午後は授業がない。副担任は、通知表作成の補助とか、待機生徒の監督とかをしている。
 翌檜は、「あすは檜(ヒノキ)になろう」との意味だとは、何かで読んで知っていた。「あすなろ物語」とは、そんな少年の日々と成長を描いた作品だと思っていた。
 まあ、基本的にはそんな作品だが、各章毎に女性との関わりがメインになって物語が進む。とても、少年・少女向きの読み物とは思えない。作者もそんな気は更々なかったのではないだろうか。
 最後の章で、不倫相手に一方的に去られる主人公は敗戦直後の廃墟の地で、ただ佇む。何というむなしさ。だが、戦争に負けた時期の虚無感はこんなものだったのかもしれない。
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ぷりごろたん

読んでみると、それまで思っていたものとは、まるで違うというもの、けっこうありますね。
昔話題になったドラマ、「スチュワーデス物語」の原作が、そうでした。

by ぷりごろたん (2011-12-15 20:26) 

bashy0322

ときどき、学校の図書館にはどろどろした大人の小説がありますね。

本のセレクトもきちんとしないといけないな、と思います。
by bashy0322 (2011-12-16 06:15) 

HIROMI

学級文庫にそんな内容の本が?
話題になっていないと言うことは、誰も読んでいないのかな?
by HIROMI (2011-12-17 14:55) 

tyuuri

>ぷりごろたんさん、アニメの「ロミオの青い空」と原作「黒い兄弟」もそんな感じです。
>bashy0322さん、高校生くらいならそんな本も図書室にあって良いのでは?
>HIROMIさん、あまりにも有名すぎて、今の人はほとんど読んでいないのかもしれません。もちろん、中学生も。心中物語から始まり、年上の未亡人への恋慕、慕ってくれた女性との抱擁、家族を疎開させ一人になっての不良少女との不倫、そんな話です。
by tyuuri (2011-12-17 17:35) 

tyuuri

>shiraさん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2011-12-19 17:18) 

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