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定期の診察 [健康]

 定期の診察で大学病院に行ってきた。

 最初は、胃カメラの検査。2011年7月に食道癌の内視鏡手術をしたので、その後も定期的に検査を受けているのだ。
 9時10分前について、まもなく内視鏡室のドアが開き、看護師さんに受付票と診察カードを渡す。廊下で血圧を測定していると、名前を呼ばれ、処置室に入る。看護師さんからの問診。必ずアレルギーのことを聞かれるので「お薬手帳」を持って行く。アレルギーとなる薬の名前が貼ってあるのだ。げっぷを抑える薬を飲み、喉の麻酔を喉に含む・3分。時間が来たらはき出して、診察室へ。胃の動きを抑える筋肉注射をして、診察台に横になる。胃カメラが入るが、今回は喉ごしはあまり苦しくなかった。過去10回以上経験しているせいだろうか。むしろ撮影の際に胃に空気を入れられるのが苦しかった。医師から「きわめて順調ですよ」と言われ、8分ほどで終わった。全部見ましたが、問題はありませんよ、前の手術の痕は残っていますが、と言われる。主治医からの診断があるので、廊下に戻って待つ。10分ほど待って、主治医に呼ばれる。問題無いです、とのことで、次回は9ヶ月後の11月の検査となる。
 次は放射線治療科。ここは担当医師が毎回変わる。問診、ファイバーによる咽頭部の検査、首の触診でそんなに時間はかからない。
 最後は、耳鼻咽喉科。いつも混んでいるので、最も時間が読めないところだが、今日は予約時間通りに呼ばれた。ここの先生が、2010年に中咽頭癌が発症したときの中核の主治医だ。いつも通り、問診、口の内を見て、次はファイバーで原発部分の中咽頭を見る。2011年2月の退院から、4年目になりますね、順調ですよ、と言われる。診察の間隔が一月伸びて、4ヶ月後の6月となる。
 治療後から5年を過ぎれば、完治とみなされるのだ。その後は、定期の診察は無くなるようだ。ただ、完治とみなされても、まだ幾分かの癌細胞が体の中に残っていたなら、10~20年後にはまた再発する可能性はある。でも、その時は、70~80歳近くになっているから、わたしは、この間経験した苦しい治療よりも、普段の生活を選択する可能性の方が高い。人生の終わりを自分で整理しておくのも、職場を退職する時と同様、必要なことなのだろう。お目にかかったことは無いが、キャンプのメーリングリスト仲間のある方は、末期の膵臓癌と診断されて、癌の治療を受けずに身辺整理をされて、亡くなったという。この場合、5年生存率が1.4%程だから、覚悟の行為だったのだろう。

 検査のため朝食抜きなので、昼に病院内のコンビニでサンドイッチと牛乳を買って食べた。ボリューム多めとの触れ込みの、薄いハムカツ、ゆで卵、野菜とチーズの三色サンドだったが、まあまあ味が分かったような気がする。
 3年前の3月の癌治療の退院後に、娘の自動車運転免許の受験で、手稲の運転免許試験場に一緒に行った時、昼に食べた三色サンドは、チョコレート、イチゴジャム、ピーナッツバター、だったと思うが、本当にかすかにその味を感じることができて、味が回復するのではと少しの希望が持てたことを思い出す。退院後、しばらくは全く味を感じることが無かったのだ。それから3年。さらに徐々に回復している感じだ。まだ元通りにはならないが。
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