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給食費 300円 [学校]

 生徒・教職員から徴収する給食費は、今は一食300円(中学校)だ。

 6年前に同じような記事を書いたときは、280円だった。消費税の3%アップや円安による食材費の増でそうならざるを得ないのだろう。これは、食材費分だけで、もちろんこれだけでは給食は出来ない。
 給食を作る調理員(外部委託・直営)の人件費、光熱水費、調理器具の導入、補修等の経費は、市の税でまかなわれている。
 1食250円くらいになるのではないか、と当時の栄養職員は言っていたが、実際はどうなのだろうと調べてみた。
 札幌市の平成26年度予算を見ると、学校給食費が5,269,596,000円、学校給食衛生管理推進事業費が77,000,000円で、計5,346,596,000円となっている。市内にある義務教育校は小・中・特別支援学校計303校で、児童・生徒数が134,455人。それに教職員が5,000人ほどだから、給食を食べている人数はおよそ140,000人。年間の給食数は、授業のある35週×5日で175日間。実際は祝日、行事等でもっと少ないが。分かった数字だけで計算すると、一食約220円になる。これが市の税負担で、結果給食1食は520円ほどとなる。実際には、年間の食数はもっと少ないので、もう少し上がることになる。もちろん、トータルは変わらない。
 でも、給食費を年間53億円以上を市税からだしているのを知ると、もっと他のことに使ったら良いのにと言う気もする。と言うのも、32年前に初めて赴任したときの中学校では、牛乳だけの給食で、弁当だったからだ。それで特に問題は無かった(弁当を他人に食われるという事件が希にあった)。高校・大学・会社では、給食のあるのはごく一部で、弁当か学食か売店か食堂で全額自己負担だ。(そう言えば、あるホテルでは、従業員は専用食堂で、一食200円で食事が出来るそうだ。メニューは4品と少ないが。この場合は、給食に近いと言えるかもしれない。)
 もっとも、学校給食法があり、義務教育では、給食が実施されるよう定められているから、無くすのは困難なのだろう。もちろん、親からの反対も多いだろうし。
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