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いつもの通院 [健康]

 高血圧や高脂血症の治療薬等がなくなるので、いつもの病院へ行ってきた。

 今は大体60日に一回だろうか。外来担当の医師は4人いて、特に主治医は決まっていない。行ったときに担当の先生に見てもらう。けどここ3回くらいは、たまたま同じ先生だ。この病院へは通い始めて20年を超えるだろう。この間、ずっと治療薬を飲み続けているのに、腹部大動脈瘤になっているとは、全く分からなかった。まあ原因は高血圧だけではないそうだが。この病気は、破裂するまでは無症状なので、本人にも医師にも何かのきっかけがなければ分からない。腹部エコーかCTで偶然見つかることがあるらしい。破裂する前に手術で人工血管に置き換えれば、95%以上の確率で助かるそうだが、破裂してしまうと多くの場合、大出血が起こるので、手術室に入るまでに80%が死亡し、手術をしても、半数が死亡するという。結果、生き残る確率は10%だ。わたしの場合は、穴がたまたま背中の方に開いたそうで、筋肉などの組織が大出血を止めていたそうだ。ただし、出血はあったので、血腫が出来て、それがまだ腸腰筋内に残り痛みの原因になっていると説明を受けている。血腫を溶かす薬はないので、自然に溶けて無くなるまで鎮痛剤を日に3度飲むよう処方されている。抜本的には、開腹して血腫をとる方法もあると言うが、また入院するのも腹を切るのも嫌だ。今、腹には20センチの切開痕があり、しばらく絶食が続いて点滴だけで生きていたので、5キロほど痩せてしまい、肉が減ったので腹の皮がたるんで皺になっている。風呂に入ったとき、見るのが嫌になる。
 人工血管は、瘤のあった大動脈を4カ所を切って糸で縫って置換している。素材はとても丈夫なもので、20年以上持つとされているらしい。手術をした医者は、ビルをダイナマイトで爆破解体するときに、破片が飛び散らないようにカバーをするその素材と同じで、大動脈であっても破裂出血は起きないと言っていた。調べるとポリエステル繊維やフッ化エチレン膜を素材にして出来ているとある。問題となり得るのは縫合部分で、どこかで破れたら、やはり大出血となる。それで、術後一度は検査が必要なようだ。今回は1月末に造影CT検査を受ける。
 実は、わたしの父が、胸部大動脈瘤破裂で死去している。連絡があったのがある日の晩で、食事中に倒れて救急車で病院に運ばれた。そして翌々日には息を引き取った。年齢も76歳だったから、医師から手術は諦めてくれ、と言われた。胸部大動脈瘤破裂の場合は、動脈が脳に近いので、心肺を停止して人工心肺にし、体もドライアイスで冷やして体温を20度くらいにし代謝を低くして手術する必要がある。体力がないと手術をしても助からないのだ。
 わたしもいつかそんな目に遭うような気がする。交通事故より可能性は低いだろうが。でも、回避できない事態からは逃れることは出来ない。だが、せめて死ぬ前に身辺整理のために一週間ほどは動いて歩ける時間が欲しいものだ。
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