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武道の男女必修化 [学校]

 次年度完全実施の学習指導要領では、中学校で武道が男女必修になる。

 ここで言う教科の武道とは、「相撲、剣道、柔道」のいずれかで、用具や学習環境から、ほとんどの学校が柔道を取り入れることになるらしい。
 男子は以前から必修だったので、畳を入れているところが多いからだろう。剣道だと、防具を個人で購入させるには高すぎるし、学校で必要数購入できるような予算もない。相撲なら、土俵が必要だが、学校で持っているところはきわめて少ないだろう。
 問題は、体育教師といえど、全ての競技に精通しているわけではなし、特に女性体育教師で柔道を経験している方はきわめて少ない。体験すらない者が、指導しなければならないわけだから、これは無理がありすぎる。
 最近のNHKの報道によると、柔道は他競技と比べて練習中の事故率が極めて高いそうだ。受け身が十分にできないと、頭部を畳にたたきつけられ、死に至る事故もあるという。
 名古屋市教育委員会は、過去の中学校柔道部での死亡事故から、「授業での乱取りの禁止」を通知しているという。
 そうなると、体育の授業はほとんど受け身で終わってしまう。TVでは専門家の指導員は、「安全面を考えると、学校での授業時数の範囲では、受け身の指導くらいしかできません」と話していた。

 まあ、男女問わず、受け身も練習しておくに越したことはないし、むしろ必要だとは思うが、そんなので柔道の授業といえるのだろうか?
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