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『天才ガロアの発想力』を読む [雑感]

 1年前に買った本だが、やっと読んだ。

 入院時も持っていったのだが、ページを開くことがなかった。病院では、もっと軽い本の方がいい。
 体や群について丁寧に説明されている。体も群も線形代数で習ったが、どんなアイデアで生まれたのかを知ることがなかった。置換についてもそうだ。
 物事が納得できるかどうかは、案外基本的なキーワードあるいは概念が曖昧に理解されている場合が多い。
 この本で、「方程式の複素数となる解は代数的にはうりふたつで全く区別がつかない」と言う指摘は、なるほどと思った。2+iと2-iでは、何となく2-iの方が小さいように思うが、実は大きさを比較は出来ない。単に一方を2+iとしたら他方は2-iとなるだけなのだ。
 知っているつもりで、肝心なことが抜けていることがある。それだから理解が進まないことがよく分かった。
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