『天才ガロアの発想力』を読む [雑感]
1年前に買った本だが、やっと読んだ。
入院時も持っていったのだが、ページを開くことがなかった。病院では、もっと軽い本の方がいい。
体や群について丁寧に説明されている。体も群も線形代数で習ったが、どんなアイデアで生まれたのかを知ることがなかった。置換についてもそうだ。
物事が納得できるかどうかは、案外基本的なキーワードあるいは概念が曖昧に理解されている場合が多い。
この本で、「方程式の複素数となる解は代数的にはうりふたつで全く区別がつかない」と言う指摘は、なるほどと思った。2+iと2-iでは、何となく2-iの方が小さいように思うが、実は大きさを比較は出来ない。単に一方を2+iとしたら他方は2-iとなるだけなのだ。
知っているつもりで、肝心なことが抜けていることがある。それだから理解が進まないことがよく分かった。
入院時も持っていったのだが、ページを開くことがなかった。病院では、もっと軽い本の方がいい。
体や群について丁寧に説明されている。体も群も線形代数で習ったが、どんなアイデアで生まれたのかを知ることがなかった。置換についてもそうだ。
物事が納得できるかどうかは、案外基本的なキーワードあるいは概念が曖昧に理解されている場合が多い。
この本で、「方程式の複素数となる解は代数的にはうりふたつで全く区別がつかない」と言う指摘は、なるほどと思った。2+iと2-iでは、何となく2-iの方が小さいように思うが、実は大きさを比較は出来ない。単に一方を2+iとしたら他方は2-iとなるだけなのだ。
知っているつもりで、肝心なことが抜けていることがある。それだから理解が進まないことがよく分かった。
んー、確かに虚数たるiは実数として数値化できないですもんねえ。そんな「数」を足そうが引こうが、大きさは何とも言えないと。
しかし、そう考えると、経済でも教育でも何でも、数値化して比べて優劣をつけて競争させりゃいいと疑いなく信じている人ってのは(どーせ文系秀才でしょう)、少なくとも虚数はout of眼中なんでしょうね。
by shira (2011-10-25 22:58)
高校時代は虚数なんて数学的創造物で実際には必要ないだろうと考えていたら、流体力学で登場したのでびっくりしました。
by nobu (2011-10-26 08:00)
>shiraさん、板倉聖宣さんが、「国語と社会と数学の点数を足して合計点を求めるのは、バストとウェストとヒップのサイズを足してみるようなもので大・小が分かったとしても意味がない」との趣旨の文章を書いていますが、同じようなことが色んなところで行われているのではないでしょうか。
>nobuさん、コメントありがとうございます。専門的に勉強したわけではないですが、流体力学と言えば偏微分方程式でしょうか。それなら複素数は当たり前に出てきますね。電磁気学も複素数無しに記述は出来ません。
by tyuuri (2011-10-26 17:22)
>bashy0322さん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2011-10-27 16:24)
>HIROMIさん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2011-10-29 16:41)