アポロ13号と計算尺 [雑感]
映画「アポロ13」のどこかに計算尺が出てくるシーンがある。
わたしの記憶では、宇宙飛行士が使っていたように思っていたのだが、もう一度レンタルしたDVDを見直すと、管制官の一人が検算のために使っていた。
アポロ13号の事故は1970年だから、今のような電卓は存在しない。当時わたしは13歳。中学校では、数学の授業で普通に計算尺を教えていた。
小学校5年の時から、計算尺に興味があったわたしは、親に頼んで、計算尺の通信教育を受けた。
同時に対数関数や指数関数、三角関数を勉強していた。お正月のお小遣いで買った本は『常用対数・逆対数表』(技報社刊「実用数表大系」第3巻 昭和41年初版発行 定価2000円)だった。
今から考えると変な子だが、本人は、対数表を持っていることがとても嬉しかったのだ。恋人が常にそばにいるようなものだった。
その数表は小数点以下7桁のもので、2の常用対数は0.3010300とあってそれを覚えていた。が、何年か前に、0.3010299956639811・・・と続くことを知り、ちょっとショックだった。
計算尺は、今はほとんど生産されていなく、中古品が流通しているだけだ。若い人は、その存在すらも知らない。一部のマニアを除いて、復活・普及の動きもない。蒸気機関と同じようなものだろうか。数学教育的には、とても有意義だと思うのだが。
わたしの記憶では、宇宙飛行士が使っていたように思っていたのだが、もう一度レンタルしたDVDを見直すと、管制官の一人が検算のために使っていた。
アポロ13号の事故は1970年だから、今のような電卓は存在しない。当時わたしは13歳。中学校では、数学の授業で普通に計算尺を教えていた。
小学校5年の時から、計算尺に興味があったわたしは、親に頼んで、計算尺の通信教育を受けた。
同時に対数関数や指数関数、三角関数を勉強していた。お正月のお小遣いで買った本は『常用対数・逆対数表』(技報社刊「実用数表大系」第3巻 昭和41年初版発行 定価2000円)だった。
今から考えると変な子だが、本人は、対数表を持っていることがとても嬉しかったのだ。恋人が常にそばにいるようなものだった。
その数表は小数点以下7桁のもので、2の常用対数は0.3010300とあってそれを覚えていた。が、何年か前に、0.3010299956639811・・・と続くことを知り、ちょっとショックだった。
計算尺は、今はほとんど生産されていなく、中古品が流通しているだけだ。若い人は、その存在すらも知らない。一部のマニアを除いて、復活・普及の動きもない。蒸気機関と同じようなものだろうか。数学教育的には、とても有意義だと思うのだが。