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『算法少女』が2018年度日本数学会出版賞に [雑感]

 2018年3月7日付で日本数学会は、2018年度日本数学会出版賞に、遠藤寛子氏『算法少女』と、奥村晴彦詩、黒木祐介氏『LaTeX2e美文章作成入門』を選んだと発表した。

 遠藤寛子さんの『算法少女』は、初版は岩崎書店から1973年に出版、現在は、ちくま学芸文庫(2006年)になっている。
 実は、今の学校に来るまでこの本のことを知らなかった。学校図書館で、この本を見つけ、和算のことを児童向けに書いた本があることを始めて知った。
 2015年には、アニメも完成して、主に本州で上映会が開催されている。
 遠藤先生もご高齢なので、今回の受賞は本当におめでたい。
 また、札幌でもぜひアニメの上映会を開きたいものだ。

算法少女2.jpg


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『モモ』を読む [雑感]

 『モモ』とは、ドイツの児童文学者ミヒャエル・エンデの作品だ。

 1973年に出版され賞を取り、日本では、1976年に翻訳出版された。
 当時は宣伝も多く、賞賛の記事もたくさんあったので、読んでみたい気持ちはあったのだが、児童文学と言うこともあり、当時大学生になったばかりの自分には手を取ってみる機会がなかった。
 そしてそのままになって、40数年。
 先日、学校図書館にその本があることに気がついた。奥付を見ると「1996年7月25日第55刷発行」とある。初版後20年経っても出版されている本は結構珍しい。それだけ読まれていると言うことだろうか。図書館担当の先生にお願いして、借りてきた。
 そして、一気に読んだ。自分が、書評で覚えていた文句、道路掃除人がつぶやく言葉。
 「長い道路の掃除を任されたときに、無闇にやろうとしてはいけない。一歩一歩、目の前を掃いていくんだ。そうしていくと、長い道路でもいつかは掃除が終わっている」と言う文章が最初の方にあった。この文章は、この本の主題の核心ではないが、偉大な伏線として最初に横たわっている。
 エンデは、1995年に65歳で亡くなったそうだが、死後も読み続けられる(しかも外国で)本はそうそうない。
 (映画化もされていて、エンデ本人も出ているという。レンタル予約をした。)

補足 岩波書店のHPを見ると、最新で2018年2月19日から25日までのベストテンが載っている。
   児童書  1位 「少年文庫」モモ
   岩波文庫 1位 「君たちはどう生きるか」
   電子書籍 1位 「少年文庫」モモ
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