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校務支援システム開発の現状・時数計算 [学校]

 札幌市教育委員会が推進する校務用PCによる「校務支援システム」の研修会が、校内であった。

 まだ完成版ではないが、ほぼそれに近いという。
 2時間では、すべての説明を聞くことが出来なかったが、スケジュール機能、回覧板機能、掲示板機能、出欠関係管理、成績処理・通知票作成、週案作成・時数管理などについて聞くことが出来た。
 時数管理について質問したが、週案(「一週間の授業記録」と言い換えてもいい)を全教員が毎週入力しないと、集計がなされないようだ。
 このことは簡単なようだが、実は色んな矛盾をはらんでいる。
 例えば、自習監督だが、国語のA先生が一日年休を取って、2-1の授業には数学のB先生が、2-3の授業には社会のC先生が監督に行った場合、どうやって週案を書けばよいのだろう。一番簡単なのは、週案上は、A先生が全て国語の授業をしたことにしておけば、集計は出来る。しかし、これが教育委員会による勤務状況の調査が入り、年休を取っているのに授業をしていることになっていたら、カラ出張ならぬ「カラ授業」とならないか。逆に、数学のB先生が2-1の国語の授業をしたことにしたならば、教員免許法違反とならないだろうか。
 また、体育的行事(陸上記録大会や学年体育大会)や合唱コンクールは、体育や音楽の授業扱いでカウントしているが、週案ではどうやって書くのだろう。体育教師、音楽教師が全てのクラスに授業に行ったことには出来ないので、一番妥当なのは、担任が1日6時間自分のクラスで授業をしたことにしたらよいが、それでは、体育や音楽の授業にはならないではないのか。もっとあるのだが、時間の関係で割愛した。
 講師の方は、「今までの研修会は小学校が多く、このような質問は初めて受けました。すぐにはご回答できませんのでお時間を下さい」とのことだった。
 ソフトのシステム設計の段階で、上記のようなことはまるで考えていなかったようだ。
 教師の仕事は、分掌によっては専門性も高く、経験していない仕事の内容は分からないことが多い。ただ漫然と教師を集めて意見を聞いてもダメなのだ。
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