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北海道大学附属図書館へ [雑感]

 北海道大学附属図書館(本館)へ行く。

 昨日も書いたHEL(北海道エスペラント連盟)の昔の機関誌"LEONTODO"(1-1976)に、向井豊昭さんの"Aino estas la Homo"(「アイヌとは人のことである」)寄稿(エスペラント文)があり、その中に「エハラ ルミコ」さんが、"PEURE-UTAR"(若者)と言う機関誌に載せたアイヌ語に訳した文章が引用されて、それをまたエスペラントに訳した部分がある。その原文が、アンドレ・ジッドの『新しき糧』からとられているようなのだ。
 札幌市内の図書館、道立図書館でも『新しき糧』は検索で出てこなかった。中央図書館の『アンドレ・ジッド集成』の中には入っているかも知れないが、ネットでは分からない。北大の附属図書館には、開架に新潮文庫(1954)の『新しき糧』があることが分かったのだ。
 「1日利用証」で閲覧はできるが、この際なので、北海道大学附属図書館の「図書館利用証」を作ることにした。この利用証にもいくつもの区分があって、「一般市民」と教員等の「学外利用者」では、ずいぶん違う。「一般市民」は、開架図書のみ2冊まで15日間。「学外利用者」は、開架8冊15日間、書庫5冊30日間まで借りる事ができる。北大の退職教職員と同じ扱いになるのだ。冊数はまあ良いとしても、書庫に入ることが出来、またその本を借りることができないのとできるのとでは大きな違いだ。ただ、教員であることの証明が必要だが、「公立学校共済組合員証」ではダメだった(以前、電話で問い合わせた時はそれで良いと言われたが)ので、念のため辞令(注)を持って行っていたので、それを見せたら許可が出た。本当は、教員の身分証明書が良いのだが、事務に写真を添えて申請すると作ってくれるが時間がかかるので作っていない。(普通一般に、教員の身分証明書は申請しない限り発行されない。)図書館の職員さんが辞令のコピーを取っている間に利用証の申請書を書き、運転免許証を提示して、手続きは終了。平日ならその場で新規発行されるそうだが、祝日なので、翌平日に交付とのこと。次に北大病院に来る時に貰おう。
(注)2年次目再任用者の「辞令」には「辞令」の文字はない。ただ「氏名」「再任用の任期を平成32年3月31日まで更新する」「札幌市立学校教諭(週38時間45分勤務)に再任用する」「札幌市立○○中学校勤務を命ずる」平成31年4月1日 札幌市教育委員会 印 とあるだけである。「雇用通知書」のようなものだ。ただ、教員の身分証明書代わりにはなりそうだ。
 さて、目当ての『新しき糧』はすぐ見つかった。目的の箇所も、2度読みして見つけた。堀口大學の訳だが一部意訳っぽい感じがする。本当のところは原文を見ないと分からないが、残念ながらフランス語はさっぱり分からない。
 とにかく、目的は達した。実は、最初、知らずにゲートを出てしまって、どこが開架の場所か分からなくて、うろうろしていたら、「先生、こちらですよ」と、受付をしてくれた職員さんが親切に案内に来てくれたことも、書いておこう。ほぼ徘徊老人に近いではないか。
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