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1円本(古本) [雑感]

 Amazonのマーケットプレイスでは、本を含め色んな古物を販売している。

 本で言えば、書店でまだ売っている本が、すでに古書で1円で売っていることが結構ある。2~3年前に発売された新書のたぐいが多い。
 ただし、送料(梱包料込み)が1冊一律(離島を除く)257円かかるので、1円でも実売は258円となる(税込)。新書2冊なら、実際の送料はそれほど増えないと思うが、それでも購入者が支払う送料は2倍の514円となるのだ。
 これが売価1円でも利益が出る仕組みとなる。マーケットプレイスで、ものが売れた場合、出品者は1点につき成約料を60円と基本成約料100円をAmazonにおさめる。ただし大口の出品者については定額月4900円の支払いで、1冊毎の基本成約料100円は免除される。
 従って1円で本が売れたなら、出品者に入るお金は、1円+257円-60円-(送料・梱包料)で、「ゆうメール」なら大口だと全国一律113円の場合も有り得るので、梱包料、月間基本成約料を除けば、1冊につき85円の利益となる。町の古本屋でもゾッキ本で100円くらいだから、店舗を有しない古書店なら、数さえこなせばそれなりのもうけになると言うわけだ。(もちろん「1円本」だけを扱っているわけではない。)
 だが、「1円本」と言っても、わたしが入手した限りは、ほとんど新本に近い。書店でまだ売っているようなものが多いのだ。著作者が何だか可哀相になるくらいだ。
 業者は、こういう古書をどうやって手に入れてくるのだろう? 買っても自宅に積んでおいた読者から大量に買うのか、店をたたんだ本屋からか? 家の整理をするので、タダでもいいから持って行ってくれと言う家庭も結構あるかもしれない(故人の本など)。少なくとも古書が供給過剰になっていることは間違いない。まあ、それで、中身さえ読めたらよいという読者の経済的負担が減るのは大歓迎だ。珍本・美本を求めるマニアはまた別だが。
 不思議なのは、売値が出品者によって極めて大きく違うことだ。例えば、わたしが見つけた例では、『危険な言語ー迫害の中のエスペラント』 (岩波新書 ウイリッヒ・リンス著 栗栖継訳 1975年 絶版)が、最安値が1円にもかかわらず、最高値が18,900円なのだ。この値段で買う者は、まずいないだろう。こんな高値をつけておくことに、出品者にとってどんなメリットがあるのだろうか?

 補足 40年近く前に、リンスさんを向かえ、札幌で歓迎会をしたことがあって、わたしもこの本にサインを貰った。リンスさんは1943年、ドイツ生まれで、大学では、歴史学、政治学、日本学を専攻、博士号取得。後に、ドイツ学術交流会に勤務し、うち、東京事務所長を2度務めた。
 ちなみに、この本は、原稿がエスペラントで書かれ、あまりに大部になったので、新書向けに分量を減らし要約して書き直したのを、チェコ文学・翻訳家として著名な栗栖継氏が日本語訳したものである。
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階段のLEDランプ [雑感]

 息子が、昨日、3つの内切れて1つしか残っていなかった階段の天井のランプを交換した。

 前回交換したのは、2012年5月5日。3つとも、設計寿命30000時間というLEDランプ(電球色相当、S型ミニ球タイプE17口金、定格消費電力1.2W、ELPA 朝日電気株式会社)に替えたのだが、1つはまもなく切れ、もう1つは最近ついたりつかなかったりで、まともについていたのは1つだけだった。これこそ、製品の当たりが悪かったのかもしれない。
 交換したおかげで、今まで夜一番暗かった場所が、いっぺんに明るくなった。今度のは、小型電球60W型相当LED電球(口金サイズE17 IRIS OHYAMA)2個で、消費電力は各7.7W、設計寿命は40,000時間だという。2個で十分すぎるほど明るい。これまで、階段を降りるときは、暗くてよく見えず、最後の段を踏み外さないかいつも気になっていたが、それもなくなった。気にかかっていたことが減るのは嬉しい。
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