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耳の聞こえ [学校]

 2018年から、定期健康診断(成人病検診)で、左耳の高音に所見がつけられるようになった。

 検診での聴音の検査は、下1,000Hz、上4,000Hzの音が分かれば良い。
 1,000Hzとは、88鍵あるピアノの真ん中(より少し左)のラが440Hzなので、そのオクターブ右のシの音が近い(987.8Hz)。
 4,000Hzだと、結構高くて、ピアノの一番右のシの音が近い(3,951.1Hz)。
 88鍵のピアノの音程は、27.5~4,186Hzで、管弦楽の楽器の音程のほとんどをカバーしている。ただピッコロなどは、これより高音を出す。人間の可聴域は、20~20,000Hzと言うから、高音は結構聞こえるようだ。合唱などで和声がよく響いて聞こえるのは、この超高音にある。

 さて、PCでも、音を聞くことができるわけだから、聴音の検査のHPもある。左耳が気になっていたので、ちょっと試してみることにした。
 まずはヘッドホーンの性能だが、スペック上では、8~24,000Hzをカバーするとのこと(audio-technica ATH-WS550)。PCのアンプがどの範囲まで対応しているかは分からないが、とりあえずヘッドホーンは問題ない。

 そこで検査をしてみたら、可聴範囲は大体以下のようだった。
左耳は、 ラ(A0)27.5Hz ~ ラ(A8) 7,040Hz
右耳は、 ラ(A0)27.5Hz ~ ラ(A9) 14,080Hz

 意外なことに、確かに左耳は高音が聞こえづらくなっているが、それでもピアノの音域をカバーしている。あまり問題は無いと言うことだ。

 加齢によって、高音が聞こえづらくなるのは知られている。
 逆に言うと若い人は、高音がよく聞こえるので、コンビニ前のたむろが問題になったときに、このことを使って解消した例がある。モスキート音を使うのだ。17,000Hzほどなので、30歳を超えるようになるとほとんど聞こえない。しかし、若い人向けに、この音を100dBほどで流すと「電車の通過時のガード下の音」くらいのうるささに聞こえるから、たむろって居るのがつらくなるわけだ。
 同じ原理で、ネズミ駆除の超音波撃退器がある。これはもう少し手が込んでいて、24,000~45,000Hzの超音波を3~5種類、断続的に変化させながら、大音量で流す。もちろん人には聞こえないが、ネズミはいたたまれなくて、出て行くというわけだ。ただ、若い人には一部聞こえるようで、ウチの息子などは小さい頃「うるさくてたまらない」と言うので、使うのを止めたことがある。もう一つは、電源を切ると、またネズミはやってくることで、これはコンビニ前のたむろと変わりない。「イタチごっこ」ならぬ「ネズミごっこ」だ。ネズミ退治は、最終的には殺鼠剤しか無い。
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