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映画「憲法を武器として~恵庭事件 知られざる50年目の真実」を見る [雑感]

 本日12時より、北海道大学文系共同講義棟にて、上記の映画を観てきた。

 5分ほど前に着いたがもう満員で立ち見。さほど広くない階段教室だから、300人くらい集まったのだろうか。日本平和学会2017年度春季研究大会2日目のプログラムの一つである。一般客も自由に入れる。
 機器の調子が悪かったのか設定が悪いのか、音声が出なくて、17分ほど待たされる。上映は1時間40分ほどか。
 「恵庭事件」とは、1962年に、恵庭で牧場を経営する野崎兄弟(ご両親は体調不良となり、後に札幌に疎開)が、自衛隊の演習の騒音被害を訴えても改善が無かったことから、自衛隊の通信線を切って、自衛隊法違反の容疑で、起訴された事件である。一方弁護側は、自衛隊法自体が憲法違反であるとの論陣を張り、1967年に無罪判決となったが、裁判所は憲法判断をせず、「肩すかし判決」と言われた。
 この時、特別弁護人を務めたのが北海道大学法学部教授深瀬忠一氏であり、私は、北大2年目(1977)の時に、深瀬先生の「憲法」を受講した。「恵庭事件」にも当然触れただろうが、あまり覚えていない。
 恵庭事件に関心を持ったのは、もう少し後で、1980年に『恵庭は告発する』(現在も古書で入手可能)を読んでからで、当時多分エスペラント運動で顔見知りだった安増京子さんの紹介で、野崎兄弟のお父さんである野崎健之助さんに会って、お話しをさせて貰ったことがある。実は、安増さんは、経緯は分からないが野崎さんの家に下宿していたのだった。手帳のメモによると1980年5月18日のことだった。
 映画が終わった後に、野崎兄弟の長男である野崎健美さんの挨拶があった。

 憲法を武器にすること、それは憲法12条を武器にすることでした。
 「この憲法に保障される自由並びに権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」
 この文を何度も読んで暗記して自分のものにしたとき、「自分は不断の努力をしているか」と自身を叱咤激励して行動し、自信を持って他人を説得するようになるだけではありません。日本国民のために、自由並びに権利を守り、取り戻すための戦略を考え、見直し、行動を実践していく勇気もわいてくるのです。 

 安増京子さんが来ていたかどうか分からなかったが、ネットの記事(十勝毎日新聞2015年8月27日版)によると、帯広大谷短期大学非常勤講師としてフランス語の講義をし、中札内村の自宅でも、フランス語教室を開いているとのことだった。同姓同名の方かもしれないが、まず間違いないだろう。お元気ならば73歳になっているはずだ。
 さて、肝心の「50年目の真実」とは、なんだったのか。それは、当時の首席裁判官に最高裁から「憲法判断をするな」という圧力があったことを、遺言として娘に残していたことである。その真相はまだ解明されていない。
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コミックレンタルの返却 [雑感]

 コミックレンタルの返却の期限が近づいたので、自宅からでもヤマト宅急便を呼ぶことが出来るのだが、自分でセブンイレブンへ持って行った。
 通常でも10冊以上なら送料無料なのだが、今回は26冊借りて送ってきたバッグに詰め、店員が重量と大きさを測って算出した運賃は1,520円だった。もちろん着払いだが、往復で3,040円。レンタル料金は、1,690円だったが、これでどうやって採算を取っているのだろう?
 大量に扱うので、もの凄い値引きをさせているのだろうが、宅配会社もそろそろ音を上げて、料金の引き上げが報道されている。さもありなん。
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