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復活した万年筆 [雑感]

 学生時代に使っていた万年筆が回復した。

 この万年筆を買ったのは、教育大学1年の時だから37年前になる。大学生協で、最も安かった物だ。安い物を買ったのは、二つの意味があって、一つはあまりお金が無かったことと、もう一つはなるべく軽い物が欲しかったのだ。数学の講義で、板書がとても速い先生がいて、90分の講義で5枚くらい黒板を使ったのではないだろうか。講義に使われた階段教室には、上下2枚の黒板があり、1枚書いては上に上げ、2枚目を書き終わると、元の1枚目を下げて黒板を消し、また書くという繰り返し。ノートに取るのにシャープペンシルでは、だんだん手が疲れてきて書けなくなってくるのだ。どうしようかと考えて、筆圧があまりいらない万年筆を使うことにした。当時持っていた万年筆は、叔父から入学祝いに貰った重量感のある少し高級なパーカーの物で、ノートを取るときに使うと、重さでやはり手が疲れることが分かった。また字幅が中字だったので、数式を書くには、もっと軽くて字幅が細い万年筆が必要だったのだ。
 買ったのはプラチナの細字で、計ると重さはインク満タンで12g。(ちなみに鉛筆は5g。)大学を出た後は、全く使っていなかったが、先月机の引き出しから、インクカートリッジの箱が見つかって、試しに交換してみたが、インクは出ない。ペン先にインクが固まっているのだ。
 ネットで調べると、水につけると固まったインクが溶けるらしい。試しにやってみたら、数日で少しインクが出るようになった。もう少し続けてみると、割と安定して書けるようになった。ほぼ復活と言っていいだろう。まあ、あまり使うことはなさそうだが。
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