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ウクライナ人 エロシェンコ [雑感]

 盲目の詩人 エロシェンコ(1890~1952)はウクライナ人だった。

 病気により幼いときに失明しながら、ロシア語、エスペラント語、英語、ドイツ語、日本語、中国語、ビルマ語、トルクメン語、ポーランド語をあやつり、ロシアから日本、中国まで足を運んだ。
 日本では、彼の肖像、中村彝作「エロシェンコ氏の像」が国立近代美術館に展示されている。
 https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/96693

 日本の文化にも大きな影響を与えたウクライナ人エロシェンコのことを忘れてはならない。
 以下にエロシェンコのエスペラントによる詩を紹介しよう。
 エスペラントというと隠語のように思われる方もいるかもしれないが、今でも世界で百万人の話者を持つ普通の言語だ。発音もローマ字のように読めば良い。ĝiはヂと読む。省略記号アポストロフィー ’ はoの略で、詩の音節を整えるために省略をしてある。

「わたしは 心に火を燃やした/どんな暴力も それを消すことはできない/わたしは 胸に焔(ほのお)を燃やした/死とても それを消すことはできない 火はわたしがこの世に生きる限り燃えつづける/焔は地がある限り燃えるつづける/火の名は人類への愛/焔の名は自由への愛」(エロシェンコ「わたしは心に」)

Ekbruliĝis mi fajron en kor', Ĝin estinĝos nenia perfort'; Ekfamiĝis mi flamon en brust'; Ĝin ne povos estinĝi eĉ mort'. Brulos fajr' ĝis mi vivos en mond', Flamos flam' ĝis ekzistas la ter'. Nom' de l' fajr' estas am' al homar', Nom' de l' flam' estas am' al liber'.
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