板倉聖宣さんを偲ぶ [雑感]
仮説実験授業提唱者の板倉聖宣さんが、今年2月7日に逝去されていたそうだ。
享年87歳、老衰だという。脳梗塞で御闘病中との話を聞いたことがあるが、訃報は耳にしなかった。
板倉さんの本はたくさん読んだが、ご本人にも何度かお会いしたことがある。
1980年の仮説実験授業支笏湖大会、1981年の仮説実験授業洞爺湖大会の2回だ。どちらも全国だったのか、どちらかが全道だったのか、今は思い出せない。
板倉さんは、1930年生まれだから、当時45歳で今から考えたら若かった。馬力があった。わたしも学生で23~4歳だもの。ずいぶん失礼なことも言ったかもしれない。
葬儀は、唯物論者にふさわしく、無宗教で行ったそうだ。
実は板倉さんとの出会いは、私が小学校の時からだったのだ。当時愛読書だった少年少女科学名著全集第3巻『算数の先生』(国元東九郎著、国土社刊、1964年初版。私の所有は1968年第5版。)を選んだのは板倉さんだったのだ。この本は元々1928年出版の『算術の話』を、現代風にかなり改訂されたものである。今は、ちくま学芸文庫から『算数の先生』(2011年第1刷)として出版されている。板倉先生の詳しい後書きがついている。当時80歳くらいだったのだろうか。
今月新たに出版される『板倉聖宣の考え方』を注文する。