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鼎談(川端・三島・伊藤) [雑感]

 YouTubeで、川端康成・三島由紀夫・伊藤整の鼎談の記録があった。

 Wikipediaで川端康成の項を調べると、1968年ノーベル賞文学賞受賞発表後に、川端邸の庭で収録した物のようだ。1968年10月18日収録とある。当時、川端は69歳、三島は43歳、伊藤は63歳だった。(YouTubeでは、「川端康成氏を囲んで」を検索すると出てくる。)
 伊藤整については、説明しないと分からない人が多いかもしれない。1905年生まれの、文学評論家・作家・英語翻訳者であり、1950年代には、「火の鳥」「鳴海仙吉」などの小説のベストセラー作家、翻訳のわいせつ性をめぐった「チャタレー裁判」でも知られていた。彼が若い頃に作った詩は、今でも男声合唱曲となって、広く親しまれている。小樽で冬に行われる「雪あかりの路」フェスティバルの名称は、彼の詩集『雪明かりの路』からとったもの。
 しかし、3人の元気な姿を見て声を聞くと、この翌年に伊藤整は亡くなり、2年後に三島は割腹自死し、4年後には川端もガス管をくわえて自殺したのが、嘘のようである。
 本当に、人生とは、分からない。
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