SSブログ

「縁石(えんせき)」について [雑感]

 ずっと以前、自動車学校に通い始めた頃、教官から言われる「えんせき」と言う言葉が分からなかったと、書いた。
 
 わたしが運転免許を取ったのは、1978年で、当時の教則本をまだ持っているが、確かに「縁石」と言う言葉を使っている。ただし「運転編」の所でだ。実際にコースに出ると教官からは、最初のウチはタイヤが「縁石」を踏んでいる、と良く言われたものだ。この「えんせき」が分からない。
 当時持っていた国語辞典は、岩波国語辞典第二版だったが、これに「縁石」は無い。広辞苑第二版にも無かった。
 辞典には載っていない特殊用語なのか?
 調べてみると、学校にある最新の岩波国語辞典第七版にも載っていない。広辞苑第六版にはさすがに載っている。(「明鏡国語辞典初版」には無し。)
 ついでに、学校図書館にある日本一大規模な、小学館『日本国語大辞典第二版』(2003)には、「縁石(えんせき)」では載っていないが、「ふちいし」では載っている。しかし車道と歩道の境の意味とは書いていない。
 家には『新明解国語辞典』が第二版から第七版まであるが、「縁石」が出てくるのは第五版(1997年)からだ。
 教習所のコースでは、縁石は高さのあるブロックでは無くて、言わば白線だから、踏んでもショックは無いが、検定上は脱輪とみなされて、検定中止になる。そんな大事なものなのに、辞書に出てくるのがこんなに遅いとは、辞書編集者には運転免許を持っている者が少なかったのだろうか。
nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。