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90%の死亡率 [健康]

 腹部大動脈瘤破裂による死亡率は90%だそうだ。

 大動脈瘤とは、大動脈の一部がふくれあがる病気で、それ自体は、何の痛みも無いので、本人にはほとんど分からない。何かのきっかけで、腹部エコーかCTの検査で見つかることが多いという。根治には手術しかない。ただ、破裂する前の段階での手術の成功率は90%以上でかなり安全な手術と言える。
 だが、大動脈瘤が破裂してしまうと、どれくらい危険かというと、通常1~2リットルの腹膜も破る大出血となるので、人間の全血量は4リットルほどで(体重50キロ計算)、その三分の一の出血で致死的となるというから、もうそれだけで、ほぼ致命的である。
 一般的に「病院にたどり着くまでに半分が死亡し、手術室に入るまでにさらに半分が死亡し、この状態での手術の成功率は50%程なので、結果10%程度しか助からない」のだそうだ。
 わたしの場合は、破裂はしていたのだが、たまたま血管に開いた穴が背中の方向で筋肉など体の組織がそれ以上の大出血を止めていたのだという。ただ血腫もできたので、それが腰の痛みの原因となっていたようだ。
 病院搬送時は、すぐ検査やICU入りで、そんな詳しい話もあったのかどうか覚えてないので、今になってやっと、自分でも、生きているのが不思議と感じられるようになってきた。
 生き延びるための十本の橋があり、うち九本は渡れば死ぬという橋だが、そこを越えてきたというわけだ。
 体がまだ元のように動かないと思うのは贅沢なのかと、思ったりもしている。ただ、食べていくためには、働きに行かなければならない。
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