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大動脈瘤破裂 [健康]

 みなさん、今晩は。帰ってきました。

 タイトルからお察しの通り、正式には「腹部大動脈瘤破裂」のため、8月に緊急入院・手術をし、その後のリハビリを経て、今日退院して自宅に戻りました。

 これまでの腰痛の原因は、腹部大動脈瘤の解離もしくはその後の破裂にあったようです。

 痛みが酷いので、8月18日に妻と行きつけの整形外科に受診に行きました。妻と一緒に病院に行くことなど滅多に無いのですが、外に出て一人だと動けなくなるかもしれないという不安があったのです。診察時までは痛みは治まっていたのですが、会計を待っている時に、左の腰部がとても痛くなり、急遽医師に頼んで看護師さんに痛み止めの筋肉注射をして貰いました。それでも治まらず、寝ても立っても痛みが続くので、医師の判断で、すぐ入院できる病院を探して貰い、救急車で運ばれました。
 晩になっても痛みは治まらず、4時間位の間に、さらに痛み止めの注射を3本打って貰いました。それもすぐには効かず、病室のベッドの横で立って足踏みをしていました。やっと痛みが治まってきたのは夜中の3時頃だったでしょうか。
 翌朝、MRIの検査を受け、少し経って医師から呼ばれました。妻もちょうど病院に着いたところで、一緒に説明を聞くと、腰椎は何でも無いので整形の問題では無い、ただ後腹膜の中に血腫のようなものがあるので、内科専門医のいる総合病院への転院を強く勧められました。すぐ退院の準備をし、また救急車で病院の看護師さんと妻も一緒に乗って、もう少し大きな病院への転院です。そこではCTの検査を受け、診察の結果、すでに動脈が破裂しているとのこと。心臓血管外科のある病院へ救急車でさらに転院。ICUに入り、翌日の20日に手術となりました。ここまでで80%の患者さんが亡くなるそうです。
 手術は5時間ほどかかったとのことですが、無事に終わりました。後で聞くと、動脈に4.5センチほどの穴が空いていて、20センチ位を人工血管に置き換えたそうです。手術での死亡率は50%で、命があったのは、運が良かったとしかいいようがないと言われました。
 術後の腹部の回復は順調だったのですが、3日ほど経ってから呼吸器の具合が悪くなり窒息しそうになったので、その後しばらく人工呼吸器を着けての生活でした。話が出来ず、こんなに辛いことはありませんでした。手振りか、伝わらない時は筆談です。さらには、首の太い静脈への点滴用のカテーテルや腹のダグラス窩からのドレーン、尿管からの導尿カテーテルなど、計6本位のチューブと心肺機能のモニターに繋がれて身動きが出来ません。
 驚いたことに、絶対安静がしばらく続いたせいでしょうか、手術後、廃用症候群といって五体が満足に動かないのです(特に足)。手術後すぐに理学療養士さんの指導でリハビリが始まり、最初は足のマッサージから。自分で最初に動くことが出来たのは、数日後にベッドから起き上がることだけでした。次にベッドの端に座る、次には車椅子に座る、体重計に立つ。と、毎日少しずつ体を動かすリハビリが続きました。
 9月28日に、回復病棟を持つ病院へ転院し、リハビリも日に3回となり、何とか歩行器や杖無しでも日常の範囲なら歩行・階段昇降が可能になったので、本日退院となりました。ただ、まだ持久力が無いので、3週間ほど自宅療養・リハビリが続きます。
 とりあえずのご報告まで。
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