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フェリー火災事故 [健康]

 7月31日に苫小牧沖で起きたフェリー(「さんふらわあ だいせつ」)の火災事故は、まだ消火活動が続いている。

 乗客・乗員の中で1名だけ行方不明になっていた航海士が昨日甲板で発見され、死亡が確認された。初期消火活動に当たっていたそうで、黒煙の中で逃げ場をみつけられなかったのだろう。わたしも、消火訓練で消防署が用意した火事の煙体験(油による白煙)を受けたことがあるが、数メートル程度の距離なのにいつも通い慣れている体育館への通路の現場感覚が全く無くなってしまった。煙とは恐ろしいものだ。

 実はこのフェリーに乗船したことがある(と思う)。2002年12月20日に、家族4人で乗船したのだ。キャンピングトレーラーを牽いて九州までの日本横断旅行だった。今はもう無いが東日本フェリーで、行きは室蘭から出港し、直江津までの航路だった。フェリー自体は、直江津から博多まで行くのだが、旅程は関西・四国を通る予定だったので、直江津で下船したのだ。室蘭を出たのは23時55分で、直江津には翌日の17時に着いた。
 当時は、船名が「ニューれいんぼう らぶ」で、夜中だったので写真は撮っていない。だから、確信は持てないのだが、多分間違いないだろう。
 帰りは、同型船の「ニューれいんぼう べる」で博多から、2003年1月8日の20時50分に乗船し、船内で2泊して室蘭に着いた。

 火災の事故原因は、トラックの冷却車の船からの電源供給のトラブルがあげられるが、こんなのは当たり前にやっていることで(と言うか、そうで無いと冷凍食品の運送自体が成り立たない)、設備管理の問題だろうか。

 殉職された航海士のご冥福をお祈りすると共に、さらなる安全のために徹底的な原因究明を願う。

 追記 まだ船内甲板で火災が続いているフェリーは、函館港に曳航され、二酸化炭素30トンの注入で消火作業に入るそうだ。現在は船上から水で冷やしているだけで、実質的な消火にはなっていないのだ。確かに船だから、船内に水をどんどん入れたら沈没してしまう。二酸化炭素注入による酸素減少による消火は、船内に人が居ないことが前提で、所在不明者が1名居る段階では出来なかったのだ。火災の起きている内部甲板では、トレーラーの荷台だけでなく、トラックや車も積んであるので、軽油やガソリンが満載だ。水をかけたとしても消火には時間がかかる。二酸化炭素による消火活動でも一週間未満かかるようだ。荷物や車は使い物にならないだろうが、船は修理で直るのだろうか?
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