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乱歩の質問 [学校]

 先生への質問で思い出した。

 中学生の頃、地点Aから無作為に歩き出したならば、出発地からの距離の総和は±0となるのであろうから、いつかは元の地点Aに戻るのでは、と考えた。
 理科の先生に聞いたら、「それは大局と小局の問題だ」と、何だか訳の分からない回答だった。
 大学に入ってから、アインシュタインの研究で、「ブラウン運動」の理論的証明が、この「乱歩」の解答だと知った。地点Aからランダムに去る者は元の地点に戻ることは、まず無い。これが結論だ。
 教師は、知ったふりや、煙に巻いたような回答は慎んだ方がいい。今は説明しても分からないだろうから、結論だけを言っておくとか。あるいは、分からないときは、分からないと答えて良いではないか。
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コメント 4

shira

 ああ、いい話ですね。子どもの中には実は自分よりもはるかに利口な人間が混じっていることがあります(特に小中学校では)。だから子どもにとっては難しすぎるような話を敢えてしてやるとか、あっさりわからないと認めるというのはとても教育的だと思います。
by shira (2012-10-26 21:22) 

tyuuri

>shiraさん、その通りで、明らかに自分より優秀と思われる中学生はいますね。もう20年ほど前になりますが、担任した女子生徒は、中3の時にオール5で、医大に進学し、今は女医となっています。性格も穏やかでとても感じの良い生徒でした。
by tyuuri (2012-10-27 16:22) 

bashy0322

道のりの話ですか?
by bashy0322 (2012-10-29 19:49) 

tyuuri

>bashyさん、ある地点から酔っぱらいが全く無作為に歩き始めたとき、出発地からの距離は、統計的に時間の平方根に比例することが証明できます。「酔歩の定理」とも呼ばれます。
by tyuuri (2012-10-29 20:29) 

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