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数論「ABC予想」の証明 [雑感]

 今朝の北海道新聞に、京大の望月新一教授が「ABC予想」を証明する論文を、8月に自分のブログでインターネットに公開したと報道した。

 「ABC予想」とは、ある正の整数aとbとが互いに素のとき(a<b)、a+b=cを考えると、積abcの素因数分解の中の素数のみの積の2乗が、常にcを超えることをいう。 
 証明は審査を経ることが必要になる。自分一人で「証明した」と言い張ってもダメなのだ。ただ、論文の内容が難解なので、専門家チームでも数年かかるだろうと言われている。

 この証明がなぜ画期的なのかというと、数の世界で、和と積とはまさに「水と油」のように全く和解しないのだ。
 例えば、2と3の和は5だが、それらの積6と和の素因数5は全く関連がない。
 だが、ここに、未だ誰も知らなかった虹の架け橋がかかったのかも知れない。

 数論の世界では、10年くらい前に「フェルマーの定理」が350年ぶりに証明されたが、このような世紀的な発見を、目の当たりに出来るのは、本当にドキドキさせる。あるいは、間違っているかも知れないのだが。
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shira

 「確かに証明されてます」と証明するのは、相当めんどうな仕事なんだろうなというのは予想できます。この予想はたぶん当たってると思います。
by shira (2012-09-19 20:55) 

菅野・R

僕にはついていけません(汗)
by 菅野・R (2012-09-20 16:12) 

tyuuri

>shiraさん、英文で400ページの大論文で、かつ新しいアイデアで証明されていると言うことですから、審査には時間がかかるのではないでしょうか。フェルマーの定理を証明したワイルスも最初の発表にはミスがあり、2年後完全な証明を得たのです。
>菅野・Rさん、わたしもよく分かっていませんよ。ましてや証明など。
>ハマコウさん、niceありがとうございます。
>HIROMIさん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2012-09-20 17:57) 

tyuuri

>bashyさん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2012-09-23 16:37) 

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