全国学力テスト・抽出方式へ

　民主党政権下の文科大臣が、全国学力テストの抽出方式への転換を表明した。

　悉皆調査においては、毎回６０億円近く使ってきた事業だ。しかし、費用対効果は、まるで無かったと言っていい。
　止めたらいいと思うが、そういうわけにも行かないのか。

　現場の一教師としては、金があるのなら、あるいは国が借金しても金を使わなければ景気が回復しないのなら、とりあえず、学校の壁の補修や床や内壁の改装に使って欲しい。（わたしの職場である中学校は、築３０年あまりになり、学校の中が煤けていて雰囲気が暗いのだ。）
　用務員や生徒の力では、限界がある。
　業者を雇えば、数百万円かかるだろうが、６０億÷５００万としても、毎年１２００校改修できる。

　他にも、現場の教職員に聞けば、色々お金の使い道は出てくるだろう。
　新しい政権には、その事を期待したい。

コメント 2

　このテストを全国一律でやるのはとどのつまり「日教組の害毒に冒された教員どもは信用ならん」という旧政権の価値観がベースだったということでしょう（これは中山センセイが明言してましたから）。でも結局税金をベネッセとNTTデータにくれて、一部の首長が笑ったりキレたりしただけ。これをムダと言わずして何と言うか。
　そういえば、大阪府では府知事の支持率の高い地区ほど学力テストのスコアが低かったらしいですよ。
by shira (2009-10-11 00:59) 

　shiraさん、ナイスとコメント、ありがとうございます。

>一部の首長が笑ったりキレたりしただけ。

　これは言い得て妙です！
　しかも、国語と数学だけですから、他教科の先生方は怒らないのかしら。国語と数学以外は学力ではないのか、と。
　まあ、怒る以前に現場の教員は何も意義を感じていないのだから、すみやかに消滅させて、お金は他の意義有ることに使えるものなら使って貰いたいと思います。
by tyuuri (2009-10-11 18:06)