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平均値、中央値、最頻値 [学校]

 中学校1年数学の最後の章は、「資料の活用」だ。

 今使っている教科書では、「ルーラーキャッチ」の資料を基に、「代表値」のいくつかの例として、平均値、中央値、最頻値を習うが、いまいち意味がぱっと分からない。そこで、いつも取り上げるのが、日本の世帯の所得の分布だ。

世帯所得分布2017.gif


 この例から分かるように、平均値が日本の世帯の所得の特徴を良く表している「代表値」とは言いがたいことが分かるだろう。
 さらに、最頻値は、300万円台と言うことになるが、300万円以下の世帯が、全体の45%を占めている。月平均25万円以下で生活をしている世帯が、ほぼ日本全体の半分なのだ。
 一方で、2000万円以上の世帯が1.3%ある。2000万なら月167万円だ。日本の世帯数が、約5340万世帯だから、1.3%は約70万世帯。
 1.3%は決して少ない数字では無い。地域格差はあるだろうが、平均して、学校なら3クラス(約100人)あれば1人は超高所得家庭と言うことになる。一方で、100万円未満が5.6%だから6人近くが月8万円未満で生活せざるを得ない貧困家庭と言うことになる。
 あまり詳しく話をすると、身につまされる生徒も出てくるだろうから、さらりと流すだけにしかならないが、学校もやはり社会の縮図なのだ。
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bashy0322

高校生ともなると、リアルな社会に出るための準備という意味合いが出てくるので、現実的な指導せざるを得ないかも知れません・・・。
by bashy0322 (2019-03-03 13:20) 

tyuuri

 中学校での統計のカリキュラムは非常にお粗末です。国民を「馬鹿」にしようとしているんじゃ無いかと、ずっと思っていましたが、最近の国会を見ると、やっぱりそうだったのかと、思わざるを得ません。現実をしっかり見つめさせることが必要になってきますね。
by tyuuri (2019-03-03 18:49) 

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