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金、銀、銅の価格 [学校]

 授業で金の価格の話をして、その後、気になって、銀、銅の価格も調べてみた。

 大航海時代の15世紀前後では、胡椒と金が同じ価格だった、と教科書にある。15世紀頃から、航海上の計算速度の向上のため、数学記号が改良・発展したとのコラムなのだが、では、金とはどれくらいの価格なのか? ついでに、銀、銅、鉄、おまけにプラチナ、アルミニウムの価格を調べてみた。

 今は変動相場制なので、毎日変わるが、2016年6月14日では、

 金 1g ¥4773
 銀 1g ¥ 67.3
 銅 1g ¥   0.75
 鉄 1g ¥   0.06 (平均値、種類により差)

 ちなみに、
 白金(プラチナ) ¥3,774
 アルミニウム     ¥0.2

 「金の斧」、「銀の斧」、「鉄の斧」では圧倒的に値段の差があると言うことだ。金より銀はおよそ100分の1、銀より銅も100分の1、銅より鉄はやはり100分の1の値段。イソップ物語をもう一度読み直した。(もちろん、過去の相場は時代によって相当違う。)
 さらに言うと、明治4年(1871年)に政府が初めて1円紙幣を発行した際には、金1.5gとの兌換紙幣だったので、当時の1円は、今の7,000円近い価値があったことになる。つまり、145年経って、途中何度も戦争があっていろいろな変動があったが、結果として現在、7,000倍のインフレとなっていることになる。 この年平均上昇率を計算すると、x^145=7000 だから 145logx=3log7 となり logx=3log7/145 で 関数電卓で計算すると、x=0.0175となる。つまり、この145年間で、年平均1.75%のインフレが続いてきたのだ。安倍政権は、年2%のインフレ状況を作ろうと日銀と共に画策しているが、うまく行っていないし、実質賃金も増えていない。賃金の上昇無きインフレは、賃金労働者からの搾取に他ならないのだが、多くの人が、どうしてこういう詐術に注意を向けないのだろうか。
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tyuuri

>DorakenBegさん、niceありがとうございます。
>しゅわっちさん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2016-06-18 16:46) 

kk75

>安倍政権は、年2%のインフレ状況を作ろうと日銀と共に画策しているが、うまく行っていないし、実質賃金も増えていない。賃金の上昇無きインフレは、賃金労働者からの搾取に他ならないのだが、多くの人が、どうしてこういう詐術に注意を向けないのだろうか。

詐術って安倍政権批判?年2%のインフレを作ろうとして失敗して賃金の上昇無きインフレになってるなら詐術ではなく失政どまりでしょう。
インフレを意図的に起こそうとするリフレ政策というものが根本的に間違っていたのか、オペレーションに問題があっただけなのか、微妙なところですが。
by kk75 (2017-02-25 00:51) 

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