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廃用症候群 [健康]

 病気休暇の取得のために、医師に書いて貰った診断書の疾病名が「廃用症候群」だった。

 内容は、「8月20日腹部大動脈瘤破裂にて人工血管置換術施行、術後廃用症候群にて、11月15日までの自宅療養を要す」とのこと。
 廃用症候群とは初めて聞く言葉だったが、退院後、広辞苑を見ると、「病気や怪我などの原因で長い間からだを動かさないために筋肉が萎縮し、臓器の機能が低下する病態」とちゃんと載っている。
 でも、そんなに長期間からだを動かせなかったわけでは無いのだ。ICUで絶対安静は、3日ほどだったろうか。6本ほど管に繫がれていながらもリハビリは手術の翌日からあったし(初回はマッサージのみ)、からだを動かす意欲はあったのだが、手と顔以外が動かないのだ。こんな情けないことは無い。寝ている時には、無意識にでも手を動かして管を抜いたりしないように、同意の上で、手指にミトンをしたり、腕をベッドの手すりにしばられていた。
 今まで入院はしても、足が動かないことは無かったので、この動けない自分を経験することがショックだった。尿は、手術中から尿道カテーテルで意識しなくても袋に流れていくが、大便は意識しないと出ない。人工呼吸器の装着で、10日ほど食事が出来なかったので、ゼリーや嚥下食になって初めて便を出せるようになった。体が動かないので、大人用おむつの中だ。便が出たらすぐ看護師さんに伝える。介護とはこのようなことかと、分かった。
 退院後、娘から、エンディングノートを貰った。妻の分も。休んでいる間に書いておいてとのこと。腹部大動脈瘤破裂の致死率は80%くらい、手術救命率が50%程とのことだから、入院する前の準備の時間が無い。腹部の方は、人工血管に換えたから、次の破裂は無いだろうが、もしもの時の用意は必要だと思った。30数年ぶりに新しい万年筆でも買い、エンディングノートを書き留めておこうと思う。
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tyuuri

>shiraさん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2015-11-01 17:06) 

tyuuri

>bashyさん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2015-11-03 17:08) 

tyuuri

>Ujiki.oOさん、niceありがとうございます。
by tyuuri (2015-11-06 17:31) 

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