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横書きの読点は、「,」か「、」か [学校]

 以下、2020年10月31日、北海道新聞(夕刊)からの引用

 「文化審議会の国語課題小委員会は30日、半世紀以上前の通知に従い、公文書では読点に「,」(コンマ)を使うとのルールを見直し、一般に広く使われている「、」(テン)を用いるよう求める中間報告案をまとめた。年度内に正式な報告をまとめ、文化庁がその後に内閣官房と通知見直しに向けて協議する。
 公文書は、1952年に当時の官房長官が各省庁の事務次官に通知した「公用文作成の要領」で、「なるべく広い範囲」で左横書きとし、横書きでは句読点には「。」(マル)とコンマを使うと定められた。ただ、現在は多くの省庁がテンを使っており、文化庁は要領改定を検討してきた。
 文化庁は今年6月、中央省庁や国の行政委員会など32機関で広報や白書作成を担当する職員94人に意向を調査。「一貫してテンを用いるべきだ」との回答が3割弱、「テンを原則とし、コンマも使えるようにすればよい」との回答が5割を占めた。「コンマを使えばよい」としたのは3人だけだった。
 これを踏まえて中間報告案は「読点にはテンを用いるが、横書きでは事情に応じてコンマを用いることができる。両者が混在しないように留意する」と明記した。
 読点のコンマは、地方を含む行政機関の文書の他、学校教科書などでも使われており、正式にテンが採用されれば、広い範囲に影響が及ぶ可能性がある。」

 この1952年の「要領」で、なぜ横書きの読点は、「,(コンマ)」としたのか、経緯が不明なのだが、少なくとも横書きの教科書はすべてこの「要領」に従っている。しかし、縦だろうが横だろうが、句点が「○」なら、読点は「、(テン)」であるのが自然だ。出版社によっては、横書きは、ピリオドとコンマで統一しているところもある(岩波新書など)。少なくとも混在は不自然だ。
 面白いのが、この文書中の回答からは、すでに各省庁がこの「要領」に従っていないと言うことだ。

 かつて、数学のテストで、テンをすべてコンマに直させられたことがあったが、今後はそのような馬鹿げたことは無くなるだろう。
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