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『岩波国語辞典』第八版 [雑感]

 2019年11月22日、『岩波国語辞典』第八版が刊行された。

 第二版と第三版は持っている。二版は1973年刊行、三版は1982年に買った。どちらも面白くない辞書だった。岩波国語辞典は、性的な言葉は扱わないと言う伝説があって、確かに「陰茎」をひいてもどちらも出てこない。
 だが、この八版には期待があった。広告によると「受け流す」の語義に「③人から差された盃を受け、」というのがあって、どの辞典にも載っていない。広辞苑にもだ。続きは、「飲むまねをして中の酒を杯洗にあける」とある。もちろん、「陰茎」も載っている。
 語義の年代的な変化も解説しているものも多く、読んで楽しい辞書だ。

 例えば、「恋」。(特に男女の間で)相手に愛情を寄せること。その心。恋愛。「片思いのー」「ーは盲目」(恋をすると無分別になる)
 ▽本来は、その対象にどうしようも無いほど引きつけられ、しかも、満たされず苦しくつらい気持ちを言う。「ーに焼けて死ぬ虫になったって、思いはとげて見せるぞ」のような用例から見て取れるとおり、心の活動(やその内容)を言う「思い」とは区別される。「ーは楽しい夢じゃもの」のような言い方は、1910年代ごろからのもの。→こう(恋)

 今、一番旬の辞書かも知れない。
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