威風堂々

　エルガー作曲「威風堂々」は、卒業式でよく演奏される。

　原名は"Pomp and Circumstance"　シェイクスピア作「オセロ」の一節から採られたという。直訳すると「壮麗と威容」となるか。威風堂々とは名訳だ。

　主旋律も見事だが、中間部のメロディーが素晴らしい。
　イギリスでは、第二の国歌とされているらしい。

　行進曲だが、一定のテンポで演奏されるとつまらない。
　歴代の名指揮者は、歌うようにこのメロディーを奏でる。泣きが入る。

　あまりメジャーではない映画で、「ブラス！」というのがあったが、最後のシーンで、ブラスバンドの全国コンクール優勝の帰途、バスの中ながら、指揮者の指示で、みんながこの曲を演奏し出す。いかにも英国的なラストだった。